2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
生死の偶 思わす道の 朽ち果実 山手線に轢かれた志賀直哉は、城崎に湯治に訪れる。彼はその時の経験に基づいて、『城崎にて』という私小説を書き上げた。 たまたま蜂・ねずみ・イモリの死を目の当たりにし、事故から助かった自分との対比から、「偶然、自分…
海ぞ在る 水の流れて 来し方に 城崎の道を、川沿いに登っていく。すると、「7キロ先に海水浴場あり」という表示があった。どこか不思議な感じがした。今まさに自分が登っている川上の方に、海があるらしい。
山城の 浮き出でたるは 荒涼 村上源氏の流れであり、一時期は播磨一帯を支配した赤松氏。大名家としての赤松は、竹田城主であった赤松広秀が家康に切腹を命じられたことで終わりを告げる。 城主を失った竹田城は、太平の世となってからは用をなさず、ただ朽…
白鷺の 空気をつんざく スナイパー 姫路城に至近の展望台で、ぼーっと城を眺めていたら、掃除のおばちゃんが「是非望遠鏡を覗いてみてください」と言う。覗いてみると、なるほど天守にいる人の動きまでよく見える。望遠鏡にケータイのレンズを当てて写真…