2019-01-01から1年間の記事一覧
生死の偶 思わす道の 朽ち果実 山手線に轢かれた志賀直哉は、城崎に湯治に訪れる。彼はその時の経験に基づいて、『城崎にて』という私小説を書き上げた。 たまたま蜂・ねずみ・イモリの死を目の当たりにし、事故から助かった自分との対比から、「偶然、自分…
海ぞ在る 水の流れて 来し方に 城崎の道を、川沿いに登っていく。すると、「7キロ先に海水浴場あり」という表示があった。どこか不思議な感じがした。今まさに自分が登っている川上の方に、海があるらしい。
山城の 浮き出でたるは 荒涼 村上源氏の流れであり、一時期は播磨一帯を支配した赤松氏。大名家としての赤松は、竹田城主であった赤松広秀が家康に切腹を命じられたことで終わりを告げる。 城主を失った竹田城は、太平の世となってからは用をなさず、ただ朽…
白鷺の 空気をつんざく スナイパー 姫路城に至近の展望台で、ぼーっと城を眺めていたら、掃除のおばちゃんが「是非望遠鏡を覗いてみてください」と言う。覗いてみると、なるほど天守にいる人の動きまでよく見える。望遠鏡にケータイのレンズを当てて写真…
松山からバスに乗り、尾道を訪れた。 天候に恵まれ、尾道水道の眺望を最大限楽しめたように思う。 以下、詠んだ歌。 尾道や 雷鳴にても まだ明し (突然雲がかかり、雷鳴が轟き始めた。それでもなお尾道水道と山々はまだ明るい) 松葉水 急いて海へと 駆け落…
松山で、坂の上の雲ミュージアムを訪れた。 『坂の上の雲』と言えば、正岡子規・秋山兄弟(真之・好古)を主人公に、日露戦争前夜から日露戦争に至るまでを描いた司馬遼太郎の傑作だ。 実のところまだ途中までしか読んでいないのだが、司馬の類いまれなる人…
まえがき 3年ほど前、大学にちょうど入学したころに、暇な時間があったので書いたアイマスに関する文章である。 プロデューサー意識がいかに生まれるのか、声優とアイドルの関係性はどんなものか、リアルライブをどう捉えるのかというところに主眼が置かれて…
人形町のおにやんま とり天とぶっかけの冷を注文。 麺は少し平ため。 絶妙な歯ごたえ、噛み切る時のぷっつりとした感触が気持ちいい。 出汁はかつおの香り。薄味だが深みがあって美味しい。 麺とのからみはもう一つかなあ。 とり天の味付けは薄味だがジュー…
天海春香は私にとっての「神」である。 ここでの「神」とは、崇めたり、盲信する対象という意味ではない。(そういう時もあるけれど笑) 心の中の働きとして、春香が「神」のような働きをするのである。 よくわからないと思うので、以下で詳しく述べる。 私…
「どのタイミングから天海春香を知ったか」 これが、その人の持つ天海春香像を大きく規定すると思う。 私は天海春香に最初に触れたのは、アニマス15話だ。夜更かしをしていて、たまたまテレビをつけたら放送していた。 アニメを見る方でもなかったし、最初は…
私はハリアーPのノベマスが大好きだ。 何がいいかって、人間模様の描き方が抜群にうまい。 ドラマにしろ小説にしろ、結局は人と人の関係がどう描かれているかこそが面白さを決める。 ハリアーPの作品では、アイドル間の人間関係に絶妙な感情の機微やリアリテ…